昨日のPART1に引き続き、『CSS Niteビギナーズ Web解析』のレポートをします。画像は参加者特典で、バナナはセッション3で登壇されたBananaAdの古荘氏から、初級WEB解析士検定の教科書はセッション6で登壇された江尻氏からいただきました。ありがとうございました!
セッション6:『組織を動かす!ウェブ解析』 江尻俊章氏
江尻氏は株式会社環の代表で、ウェブ解析士という資格を運営しているウェブ解析士協会の代表の方です。実は僕もウェブ解析士の資格を持っています。なのでウェブ解析士資格については後述します。
江尻氏は、「ウェブ解析は様々な立場の人間で構成されるチームの共通言語である」という考えのもと、顧客・自社・組織の3つの視点に立ったKPI設定の重要性について話されました。また、アナリストはデータを見て終わりではなく、それを行動(施策)に繋げてこそ意味があるということで、仮説に基づく行動とその検証を行うことの重要性についても強調されていました。
学び:ウェブ解析のデータはお客様の声ではあるが、簡単には理解することはできない!理解できないところは「妄想力=仮説力」を駆使し、施策後検証を行うべし!
セッション7:『事例に学ぶアナリティクス』 大内範行氏
大内氏は、現在Google社ではGAソリューションコンサルタントを務め、またアクセス解析イニシアチブでは代表を務められている方です。アクセス解析イニシアチブも、少し解析業務を回している方なら必ず行き当たる団体/Webサイトだと思います。
大内氏はウェブ解析によって良い結果が生まれた具体的な事例を3つ挙げ、それぞれの施策や施策に役立ったGAの機能を紹介されました。
例えば某スポーツショップの事例では、サイトリニューアルにあたってまず既存サイトの使われ方を調べる為に、トップページのほとんどのリンクにイベントトラッキングを仕込み、どのリンクが誰にどのくらいクリックされているのかを検証したそう。
始めに立てた仮説では、新規ユーザーはサイトの上部をクリックしているものと考えていたけれど、実際に計測してみるとそうではなかったそうです。仮説とは違う結果が出てしまったけれど、逆にリニューアル前にそれが確認できた事で、リニューアル後の売上アップの他に、自信を持ってサイト改善が出来たというメリットがあったそうです。
学び:プロでもはじめにたてた仮説と違う結果が生まれる事はザラにある。だからこそ、とにかくまずやってみて、それから改善すべし!
ということで、それぞれのセッションを簡単にですがレポートしてみました。今回、これだけの豪華な登壇者が集結するという事でとても楽しみにしていましたが、期待通りとても中身の濃い、学びの多いイベントでした。今後の解析業務に必ず活かしていきたいと思います。
また、江尻さんのセッションで話のあったウェブ解析士の資格について、先に書いた通り僕も資格を取得しています。
この資格は、取得する過程で解析の基礎知識~実際のコンサルタントに活かす方法を学ぶ事が出来ます。GAやSite Catalystのような特定のツールを使いこなす為の資格ではなく、いかにウェブで得たデータをビジネスに活用するか?という事に主眼が置かれた資格ですので(小僧的解釈)、ウェブだけでなくマーケティングやコンサルティングに興味のある方にもおすすめです。(因みに、僕がこの資格講座を受講したときの講師は、会計士の方でした。)
ということで、2回にわたって『CSS Niteビギナーズ Web解析』のレポートをしました。イベント中、小僧のTwitterアカウントで実況を行いました。それを含めてTogetterにまとめて頂いているので、そちらもご覧ください。
CSS Niteビギナーズ Web解析 Togetterまとめ
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